リボ払いにカードローンの激甘審査。返済能力以上の借金を負わせる制度は異常だ |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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リボ払いにカードローンの激甘審査。返済能力以上の借金を負わせる制度は異常だ

【借金問題】を藤田孝典氏が徹底解説2/3

シズカ…返済能力を上回る額を借りると、あとで困ることは目に見えているのに。カードのショッピング枠なんかは、その人の収入に応じた限度額に設定されるものじゃないの?

田中光さんのシュールイラストも必見! 4コマで分かります

 

 

 

藤田…一応、総量規制といって、原則として年収等の3分の1までしか、お金を借りることができない仕組みがあります。だから、収入が低い人は、限度額もそこまで上げられない決まりになっていますが、それでもカード発行会社の審査はまだまだ甘いと感じます。除外、例外の項目も多く、規制が緩いと思います。職に就いていない高齢者に対しても、年金収入があれば貸し付け可能なところもザラ。カードローンやクレジットの落とし穴は、自分で返済できるライン以上の金額を借りることができる点にあります。

シズカ…それで自転車操業となっても、ローン業者にとっては18%の利息を払い続けている利用者が優良顧客になるのね。

藤田…その通りです。返済の見通しが立っていないにも関わらず、学生のうちから簡単に高額のお金を借りることができる「奨学金」も、ある意味似たような構造ですね。

シズカ…賃金の落ち込みや雇用制度の変化で生活のために借金をせざるを得ない人が増えていて、その上、貸付側も借金を重ねやすいシステムになっているのね。

トオル…トオル…なんだか足元を見られている気がするような…。

第三回:「自己責任論」は不寛容? 借金問題は社会全体で解決すべき〉に続く

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